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ブラックジャーナル

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2017年04月07日
ポジティブ

新田龍☓スーパーダディ☓DUAL「働き方変えられる?」

厚生労働省「イクメンプロジェクト」主催「Social Business Idea Contest」登壇概要

先日開催された、厚生労働省「イクメンプロジェクト」主催「Social Business Idea Contest」において、当社代表新田龍が審査員として参加するとともに、コンテスト後のパネルトークに登壇する機会を頂戴した。

パネルトークにおいては、日経DUAL編集長の羽生氏と、TBSテレビプロデューサーで「スーパーダディ協会」代表でもある高橋氏と対談。その模様が記事になったので、要点とともにご紹介させて頂く。

<パネルトークの要点>

・育児参画によって早く帰らなくてはならず、集中して仕事を終わらせるようになり、生産性向上につながる

・育児を通してコミュニケーションがコーチング的(「〇〇しろ!」⇒「◆時までに〇〇しよう!」)になり、それを部下にも用いるようになって、上司としての評判が向上するケースも

・「時間外労働時間に男女差のある企業」は要注意。「女性は17時半に帰れます」「女性管理職もいます」「女性の残業時間は1ケタです」とアピールしていても、男性の残業時間が100時間とか、「管理してない」というケースもあった

・逆に残業時間の男女差が少ないところは、ママでも企業内でちゃんと活躍している。就活や転職などで会社を見るときは「単に女性が帰りやすい」だけの会社じゃないかどうかを確認するとよい

・日経DUALのWebメディア立上げ時は、「普通、メディアの仕事とはこういうもの」と思われていた慣習をリストアップして、見直すところから始めた。例えば「深夜に記事アップする必要があるのか。我々が発信したい読者対象は早起きの人ではないのか」など。今もチームで「これは必要、これは非効率」などと仕事の棚卸しを頻繁にしている

・企業はほうっておくとどんどん仕事が増えてしまうもの。新しく仕事をひとつ増やすなら、一番下の生産性の悪いものを切るようにしており、「ダルマ落とし理論」と呼んでいる。優先順位は管理職のみならず、チームの一人ひとりが頭を使って考えることが重要

・働き方改革がうまくいっている会社とうまくいっていない会社の明確な違いは、経営者が「ウチは本気で働き方改革をやる!」という覚悟を決めて、やり切るかどうかだけ。全体の仕事量が変わらないのに働く時間を減らすのは、掛け声だけではダメ。全員で意識を共有するだけでなく、仕組みも必要

・日経グループでは記事作成にAIを既に取り入れている。企業の決算情報など即時性が大切な記事では、文章の味よりも「数字」が重要。その場合、AIは人間より正確で早い。一方で解説記事は人間が書く意味があるコンテンツ。今後、労働力の価値が変わり、働き方もずいぶん変わるのではないか

・仕事と子育ての「公私混同」は有効。社内で絆を深めるためのパーティーなどに子連れでいくと、子供のことで話が広がる。実際、個人のスケジュールも全部組織内で共有するようにした部署では、学校行事や家庭内のことを言いやすい雰囲気になり、辞める人が減るなどの成果があった。ケアするだけでコストもかからないのに効果はとても高い

・一番効果があるのが「聞く勇気と話す勇気」。ある男性社員の遅刻が増え、モチベーションが落ちたのかなと心配になり踏み込んで聞いたら、その方のお母さんが認知症になったと分かった例もある

・「イクメン」「イクボス」と呼ばれる人の家庭はみな円満

⇒男性が家庭進出すると、多様性を理解することができ、時間に制限ができて仕事の効率も上がる。そして、子どもを介して仕事にも役立てるコミュニケーション術を学べ、同時に生活満足度も上がる。「男性の家庭進出」にキーが集約されているのだ。

<記事リンク>
新田龍☓スーパーダディ☓DUAL「働き方変えられる?」

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