「日本経済新聞」(5月2日付 夕刊)において、「連休明けにやる気を高め、前向きに仕事に取りかかるためのポイント」についてコメントした。
連休明けの仕事がおっくうになる原因は、大きく「身体面」と「メンタル面」に分けられるので、それぞれ対処することが望ましい。
<身体面>
・「やる気が湧かないから動けない」というのは順番が逆で、
実は「動かないからやる気にならない」。
軽くウォーキングするとか、体操するだけでも血流が良くなってリフレッシュする
・連休明け当日は普段より20~30分早めに出社して、心と体の調子をととのえる
・連休明け当日のランチはいつもより豪華にしてみる。ランチを楽しみに午前中を乗り切ろう
<メンタル面>
・先に、「次の休み」や「連休明け当日の終業後」の予定をたてておく。
豪華ランチ同様、将来的な褒美要素があるだけでモチベーションが上がる
・低い目標を多く設定してクリアするイメージ。
「今週1週間頑張ろう」ではなく、「まずは朝起きれればOK」「会社に到着すれば合格」
「メールを立上げたらクリア」…など。
一つ一つ達成していく感覚が盛り上がりをサポートする
・初日の午前中は重たい仕事を入れず、予定を立てることに集中。
先の見通しができれば精神的に安定する
・人によっては、懸案の仕事から片づけたほうが、精神的なつっかえがとれてスッキリする場合も
また、一般的にミスが起きやすいタイミングは「仕事や人間関係に慣れた頃」であり、新年度や新部署といった4月の緊張感が多少緩んだ5月に発生しやすくなることが考えられる。
「慣れたころが一番危ない」という前提事実を認識しておき、
「手順書やチェックシートで確認するクセをつける」
「見間違いやすい数字や記号を使わないよう、職場単位でルール化」
「分からないときに質問しやすい雰囲気をつくる」
「問題を発生させない方法を仕組み化する」
「疲れる前に休憩をとる」
といった取り組みをおこなうことが効果的だ。