「週刊SPA!」5月31日号(5月24日発売)の特集「実名公開 薄給な会社グランプリ」でコメント
なぜ給与が安くなるのか?
以下の要素が複合的に作用して、平均年収に反映する構造だ。決して「平均年収が低い会社=労働力搾取のブラック企業」とは限らない。
(1)業種特性
小売、卸売、サービスなど、そもそも利益率が高くない事業を手掛けており、もともとの業界平均年収自体が低い。
(2)女性比率
特にアパレル系の物販は、年収が低めで若い女性社員の比率が高い傾向があり、平均値を押し下げる効果がある。 結婚・出産などで勤続年数が短い社員が集計に入る場合も。
(3)離職率
半年未満など短期で離職する人が多い場合、賞与が加算されず平均値を押し下げる。
(4)正社員扱い
人材派遣や業務請負、介護など多くの「登録スタッフ」がいる場合、通常は非正規扱いだが、会社によっては正社員扱いをして集計に加算する場合がある。(給与水準は非正規のまま)
(5)本社所在地
地方都市に本社がある場合、全体的な平均年収が低めに出る。給与が低くても、生活物価を考えると水準的にはそれほど悪くないケースも。
「ウチも平均年収安いぞ!」という方のリーク情報も随時お待ちしている。