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ブラックジャーナル

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2016年07月15日
ポジティブ

役立つスキルを得られるのは、かつて「ブラックバイト」と呼ばれた…

役立つスキルを得られるのは、かつて「ブラックバイト」と呼ばれた…

 

あなたの選んだアルバイトが、前回述べた4つの条件(「人とのコミュニケーションが必要な仕事」「多少の時給差よりも、長く続けられる環境」「より大規模でよりアルバイトの数が多い会社」「リーダーシップを発揮できる環境」)にすべて当てはまる仕事であれば、学生生活は非常に充実したものとなり、就活の面接など恐れるに足らなくなるはずだ。

「それは分かったが、そんな都合のいいアルバイトがあるのか?」

といぶかしく思われたあなた、それがあるのだ。

「大手学習塾の塾講師」である。

 

だからこそ狙い目

「塾講師だって!? むしろ残業代が出ない『ブラックバイト』だと聞いたことあるけど……」

確かに、ブラックバイト問題が報道される際に、その事例として塾講師が取り上げられることがある。しかし、だからこそ狙い目だともいえる。私があえて塾講師をお勧めするポイントは次の3点である。

 

(1)「いい塾」しか生き残れない

少子化の影響から学習塾業界の競争は激しく、2005年ごろから業界大手間での合併・買収・連携などの再編が進んでいる。同時に業界全体の認知度も上がったことで、従業員の生活も充実したものでなければならないという発想が業界内に定着してきている。

悪質な塾は、ブラックバイト報道の影響もあり、徐々に淘汰されつつある。

 

(2)「アルバイトに報いる」大手が出始めている

現在、塾業界は、世間のもつネガティブイメージを払拭するために、「アルバイトに報いる」体制を整え始めているのだ。例えば一部の会社では、

「説明会を開いて仕事内容や待遇を詳しく説明し、疑問を解消してから選考へと進めるように徹底」
「授業時間のみならず、拘束時間全てに給与が発生」
「給与に連動する評価システムを導入」
「仕事上の悩みを相談できる窓口を設ける」
「アルバイトスタッフを対象にした無料の就活支援を実施」

といった手厚いサポートを設けて、定着を促している。

 

(3)「本質的なコミュニケーション力」「リーダーシップ」が身につく

塾講師として経験を積むと、生徒とのコミュニケーションを通じ「相手の考えを引きだす力」、「相手をよい方向へと自然に導く力」を培うことができる。ただ「人前でうまく話せる」スキルを養うだけではなく、「相手をやる気にさせ、行動させ、成果を出させる」という点で「本質的なコミュニケーション力」が身につく環境なのだ。

また、個人の力だけではなく、周囲のスタッフ、上司や同僚の力を得ながら、チームワークで成果をもたらしていくという経験は「リーダーシップ」の鍛錬になる。

少しは塾講師という仕事の見方が変わっただろうか。

アルバイトは、将来のあなたを形づくる、貴重な機会の宝庫だ。ぜひその機会を活かしてほしい。

 

<元記事>
http://www.j-cast.com/kaisha/2016/07/14271141.html?p=all

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